花と生き物

こんもりとした樹形でたいへん大きく育ちます。 鶴見緑地では中央噴水から咲くやこの花館前にかけての園路が「くすのき通」と呼ばれており、その名の通り園路沿いに多くのクスノキが植わっています。 一年中葉のある常緑樹ではありますが、春に一斉に葉が落ち、一時的に葉が少なくなる時期があります。その後新芽が出てきますが、この新芽の色がたいへんバラエティに富んでおり、まったく赤みのない緑一色のものから黄緑っぽいもの、やや赤みがかった褐色のもの、燃えるような真っ赤なものなど様々な色が見られます。このような同じ樹種内での新芽の色の違いは、ケヤキなど他の樹木にも見られますので、ぜひ観察してみてください。 また、クスノキの葉はアオスジアゲハという美しいチョウの幼虫の食草として知られています。夏にクスノキの葉をよく見てみると、丸々とした緑色の幼虫を見つけることが出来るかもしれません。